
サロンの開業をした直後は何か何までわからないので、勤務していたサロンでやっていた事を当然のように導入してしまいがちです。
「これは必要だろう」と思い導入しているものが、1人サロンでは逆に負担になっている場合が実はあるんです。
今回は、リラクゼーションサロンや整体サロンを個人で運営するにあたり、「実は不要なもの3選」をご紹介します。
特に1人サロンではオーナーの負担になってしまうものをご紹介していますので最後まで読んで参考にしていただけると嬉しいです。
無理にやらなくてもいいことを手放すことで、
もっと自由に、お客様に集中できるサロン運営ができるようになりますよ^^
1. 電話予約

1人サロンにおいて、「電話予約」は大きな負担になります。
施術中に電話が鳴れば、必ず手を止めなければなりません。
せっかくリラックスしていただいているお客様の時間を中断するのは、本末転倒です。
僕のサロンでは数年前から施術中は電話に出ていません。
最初は折り返していましたが、後に折り返しをする事を辞めました。
「電話に出ないと予約が減る」と心配されるかもしれませんが、今はWEB予約がありますのでその点はご安心ください。
過去に電話予約を取らなくて良い理由とWEB予約のメリットについて書いた記事がありますので、良かったら読んでみてください。
施術の質を落とさないためにも、予約手段を工夫して実際に来店されているお客様満足度を上げましょう。
2. ポイントカード
次に見直したいのが、ポイントカードの存在です。
僕自身も長らくポイントカードを採用していましたが、現在は廃止しています。
その理由となぜポイントカードが不要なのかを解説していきます
紙製?デジタル?

昔ながらの紙製のポイントカードの場合は当然ながらそれを作るための費用がかかってしまいます。
これ、意外と数が増えると費用が嵩んでしまうんですよね^^;
ショップカードや名刺代わりになるという側面を考えると家族や知人に広めてもらえるツールと考えることも出来ますが、今はWEBの時代なので気になったら自分で調べる事が出来てしまうので費用をかけてまで紙製のポイントカードを採用するメリットは少なくなってきています。
それではデジタルポイントカードはどうでしょうか。
LINEのポイントカード(ショップカード)は無料で使える上にクーポンの発行にも対応していて気軽にポイントカードを管理する事が出来ます。
WEBでポイントカードを管理可能なサービスは他にもあるので探してみると良いですね。
そもそも、ポイントカードが必要か?
ポイントカードはリピート率アップのために配布するサロンが多いですが、
実際には「ポイントが貯まるから通う」というお客様はごくわずかです。
「ポイント溜まったのでサービスしますね」
『あ、そうなんですか!ラッキー』
これくらいの場合が実情だったりします。
ポイントを貯めてもらってポイント特典を目当てにしてもらうよりも、普段の施術や接客で満足してもらうことが出来ればポイントサービスをしなくても良いのです。
形だけのポイントサービスに頼るよりも、根本的な価値提供に目を向けることが大切です。
3. 紹介割引・誕生月割引
最後に不要なもの、それが「紹介割引」「誕生月割引」などの割引施策です。
これも僕自身長らくサービスをしていましたが、現在は廃止しています。
これらのサービスは、表面的には集客につながるかもしれませんが、
クーポンを目当てに来店したお客様は、その後続かないことが多いのが実情です。
ここからは、それぞれの施策についてさらに詳しく見ていきましょう。
「割引だから来た」という動機では、リラクゼーションや整体の真価を感じてもらう前に離れてしまうことも。
長く愛されるサロン経営を目指すなら、常連様を最優先に考え、
目の前のお客様への満足度向上に力を注ぐべきです。
紹介割
紹介割引には、一見するとメリットもあります。
たとえば、割引特典を付けることで、お友達やご家族にサロンの話をしてもらいやすくなり、
実際に来店までつながれば、広告費をかけずに新規集客ができるという効果が期待できます。
しかし、そもそも本当に気に入ったサロンであれば、割引がなくても自然と紹介してくれるものです。
「紹介したい!」と思える価値が提供できていれば、わざわざ割引を付けなくてもご紹介は生まれます。
さらに、紹介された側にとっても「割引があるから行く」という動機になってしまうと、
通常料金に戻った後のリピート率が下がってしまうリスクも高まります。
1人サロンは当然ながら一枠ずつしかありません。
常連様の予約枠確保のためにも、紹介割引は1人サロンにおいては必ずしも必要ではないと言えるでしょう。
誕生月割
お誕生月に「バースデークーポン」が届く施策は、よくある手法です。
実際、いろいろなサロンから「お誕生日おめでとうクーポン」が届くため、
複数のサロンを利用しているお客様は「どこに行こうかな?」と迷っているうちに、クーポンの有効期限が切れてしまうことも珍しくありません。
つまり、バースデークーポンだけで来店を促すのは、思ったより難易度が高いという事なんです。
むしろ、クーポンを付けなくても
「お誕生日おめでとうございます」という温かいメッセージを送るだけで、十分にお客様の心に響きます。
そして、来店された際に「直接お祝いの言葉をかける」+「ちょっとしたプレゼント」を添える。
このほうが、喜びと感動が生まれ、結果としてリピートにもつながりやすいのです。
まとめ
今回は、1人サロンに不要なもの3選として
- 電話予約
- ポイントカード
- 割引施策(紹介割引・誕生月割引)
をご紹介しました。
サロン経営は、やるべきことを増やすよりも、「やらないこと」を決める方が、
結果的に施術の質とサービス力を高める近道になります。
リラクゼーションや整体だけでなくエステや美容室などサロン業務は
「余計なものを削ぎ落とし、シンプルに運営する」ことが、長く続くサロンを作るための大切な考え方です。
これからサロンを立ち上げる方も、すでに運営している方も、
ぜひ一度、自分のサロンの仕組みを見直してみてください。