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『ターゲット層』じゃなくて『ペルソナ』を明確に設定する

    
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『ターゲット層』じゃなくて『ペルソナ』を明確に設定する

前回のブログでコンセプト作りがお店作りの第一歩で重要なポイントだと書いたのですが、
今回からは「じゃあコンセプト作りって何をすればいいの?」という中身について触れていきたいと思います。

そもそもコンセプトってどういう意味なんだろう?そう思って調べてみました。

concept
企画・広告などで、全体を貫く基本的な観点・考え方

すなわちどのようにして企画・広告を進めていくか。その基本という事ですね。
企画・広告と書いていますが、お店作りの場合も同様となります。

前回も書いたように「誰に、どのように、どんなときに」そのような事を細かに決めていくと自ずと全体的なコンセプトが出来上がります。

今回は1番はじめの「誰に」についてとなります。

ペルソナ=理想のお客様

よく『ターゲット層』という言葉を使ったりしますが、ターゲット層とは読んで字の如く、30代女性とか50代男性等の来てほしいお客様の層となります。

このターゲット層を設定するだけでも『30代の女性に利用してほしいから大人可愛いお店にしたい!』
そのためにはこんな風にしなくてはならないなどその後のお店作りの土台となります。
なるのですが…実はお店のコンセプトとなるとこのターゲット層では甘いのです。
そこで出てくるのが今回のテーマの「ペルソナ」となります。

「ペルソナ」聞いた事ありますか?

正直、私は1番はじめに聞いた時にはゲームのタイトルしか思い浮かばなかったです。
あぁ、あの難しいゲームか。で?RPGがどうした?
そんな感じだったので初耳の方もご安心ください(笑)

さてさて、そんな話は置いておいて「ペルソナ」って一体なんなの!?って事なのですが、簡単に言うとターゲット層をより絞ったもの。

正にドンピシャ!のターゲットとなる人、それがペルソナです。

理想の奥様、旦那様ってないですか?

身長はこれくらいで~、性格が優しくて~、こんな趣味!みたいな。

そんな「このお店はこの人に来てほしい!」という理想像をペルソナと言ったりします。

『30代女性』がターゲット層だとした場合のペルソナの例

32歳 地元在住 夜勤も頑張って常に疲れている介護士
趣味はゲームで最近はもっぱら『どうぶつの森』でスローライフを楽しんでいる(お陰で毎日寝不足)
結婚間近の彼氏と同棲中

ざっと書くとこんな感じです。
え?趣味まで必要?と思うかもしれませんが、もっともっと細かくしても良いです。

その理由は簡単です。
例えば、出会ったばかりで好みもなにもわからない人へのプレゼントって難しくないですか?
それに対して好みがわかりきっている人へのプレゼントは考えるだけで楽しくないですか?
定番の絶対喜ぶ物をあげるも良し、意外すぎるアレでリアクションを見るのも良し。

相手の事がわかっているだけで可能性が大幅に広がりますよね。
だけど、お店に来るお客様って基本的に他人ばかりです。
だったら来てほしい人を設定してしまえばいいのです。
そしてそれを元にお店を作り上げていけば、その人に興味を持ってもらえる確率が上がりますよね。

来て頂ければ、その人の好きな店を作ってるのだから気に入ってもらえる可能性もあがりますよね。
だから細かく設定すればするほどお店が作りやすくなるのです。

ペルソナを設定すればやりたいお店像が見えてくる!

ターゲット層よりもペルソナを設定した方がいいという解説をしましたが、例として出した【どうぶつの森にハマっている32歳の介護士(仮にAさん)】を設定したとした時のその後のお店つくりをシミュレーションしてみました。

【夜勤のある介護士】
朝起きて夜寝る。それが人間の正常な生活スタイルです。
でも、どうしてもお仕事で夜勤がある。私も夜勤の経験があるのですが、かなりしんどいです。だって人間の正しい生活スタイルと反する生活をしているのですから。
冷静に考えれば当たり前です。

この情報によって以下のような事が変わってきます。
・夜勤明けまっすぐ来れるように早めに開店をする。または仮眠して起きたくらいの時間をメインにする=営業時間について

・介護の仕事は人間の体を支えたりすることが多いので腕や腰の負担が多い(実際に定期的な腰痛検査の受診をする会社もあります)=腰痛に特化したお店や思い切って介護士専門・腰痛専門と謳う。

【32歳女性】
仕事もある程度出来るようになったり、結婚してママになっていたり人による部分はあるのですが、一環して言える事は大人っぽい雰囲気の方が好まれるということです。
これだけで10代、20代前半の方をターゲットにする場合よりもより大人っぽい・洗練されたお店を作る必要が出てきますよね。

【地元在住】
住んでいる場所のイメージって意外と大事です。
整体のような実店鋪は地元に住んでいる方が基本なので地元の話題等をいち早くゲットしてそれを基に会話をすれば盛り上がるでしょう。

逆に観光地などの地元以外の方をメインとする場合はその方の住んでいる地域や日本や海外の主要都市の情報を頭に入れて置くだけで初対面でも会話が成り立つようになるかもしれません。

【どうぶつの森】
今回は例としてどうぶつの森を出しましたが、ペルソナがハマっているかもしれない事の情報収集をしたり、それについての会話が出来るだけで「またお話をしたからここに来てみたい」となるかもしれません。

情報収集の重要差の話になるのですが、ペルソナ設定という意味でも趣味まで設定することは大きな意味があるのです。

ペルソナから出来た理想のお店像

上記のペルソナ像から
・営業時間は夜勤明けに対応出来る早めの時間から、または少し仮眠したお昼くらいをメインとする。
・介護士の方をメインとして《腰痛専門整体》と大きく打ち出す
・30代女性がきやすい、気に入って貰える内装にする。SNSなどもそういう方向けに打ち出す。
地元在住がメインであれば知り合い等に紹介すると嬉しい特典や紹介しやすいお店つくりをする

・・・とまぁ、ペルソナを設定する事でその後の立地や価格設定が決めやすくなってくるのです。

業種に関わらず、いつかは自分のお店を持ちたい!そう考えている方はまずはペルソナを設定する事から始めるといいと思います。

頭の中で想像を膨らませるだけなのでお金もかけずに今すぐ始められるのでおすすめです!

※この記事は2020年6月18日に公開し、2022年9月28日に加筆・修正をして再投稿しました。

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